...ねえさんがあらかたしてしまってあるけれども……」そういって先刻から逐一二人(ふたり)の争論をきいていたらしい愛子を階上に追い上げた...
有島武郎 「或る女」
...どこに金がしまってあるか分る!」村人はこの一言に...
犬田卯 「沼畔小話集」
...金庫の中にしまってあるのか...
海野十三 「金属人間」
...みんなこの金庫にしまってあるのです...
江戸川乱歩 「超人ニコラ」
...泥坊が内部にしまってあるものを覗(のぞ)こうとしてそんな穴を拵えたことがあるんで...
谷崎潤一郎 「紀伊国狐憑漆掻語」
...物置にしまってある竹製の涼み台が中庭へ持ち出される...
寺田寅彦 「小さな出来事」
...みんなあの箱の中にしまってあるのです...
コナンドイル 三上於莵吉訳 「入院患者」
...みんないいかげんのところがかきうつしてしまってあるのよ...
中里介山 「大菩薩峠」
...ついぞそこにしまってあるという噂(うわさ)の安兵衛が口を着けた枡を見たことがなかった...
夏目漱石 「硝子戸の中」
...したおびまで揃えてしまってあるのを...
長谷川時雨 「西川小りん」
...これらの訴訟の記録はこの引出しのなかにしまってある...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「審判」
...生徒たちは仕事机の下にバネじかけでしまってある腰かけを引き出し...
宮本百合子 「明るい工場」
...若々しい杉の樹脂の香いが微かに漂って来て戸棚にアヤの骨壺がしまってある二間の家の縁ばたに匂った...
「小祝の一家」
...頭の形などは初恋の日から今まで胸の中へ最もたいせつなものとしてしまってある人の面影と...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...スポーツ用品をしまってある部屋へあがって...
W・W・ジェイコブズ 森郁夫訳 「井戸」
...古びた想像のしまってある...
森鴎外 「百物語」
...もちろん薬がしまってあるのだろう...
山本周五郎 「赤ひげ診療譚」
...僕の今迄の一切を記した日記がしまってあるのだ...
渡辺温 「絵姿」
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