...私にはまださもしい未練が残っていて...
有島武郎 「惜みなく愛は奪う」
...沢本 食えそうなものが出てきたんかといっただけで、なんでさもしい...
有島武郎 「ドモ又の死」
...というよりもむしろ食いっ気のあまりにさもしい意地きたなさに驚かされた...
大杉栄 「獄中記」
...さもしい心の起るは当然のことである...
相馬愛蔵 「私の小売商道」
...そんなさもしい愛では無いのだ...
太宰治 「駈込み訴え」
...さもしい貧乏人根性の...
太宰治 「帰去来」
...死んでもそのようなさもしいことはできない...
太宰治 「断崖の錯覚」
...さもしい料理なのである...
谷崎潤一郎 「客ぎらい」
...隣席からさもしい好奇の目を見張っていたくらいである...
寺田寅彦 「コーヒー哲学序説」
...こう云う風であるから真面目に熱心に斯道(しどう)の研究をしようと云う考えはなく少しく名が出れば肖像でも画いて黄白(こうはく)を貪(むさぼ)ろうと云うさもしい奴ばかりで...
寺田寅彦 「根岸庵を訪う記」
...ややもすればわれわれの中のさもしい小我のために失われんとする心の自由を見失わないように監視を怠らないわれわれの心の目の鋭さを訓練するという効果をもつことも不可能ではない...
寺田寅彦 「俳句の精神」
...「さもしい感情にすぎないが...
アーサー・コナン・ドイル Arthur Conan Doyle 加藤朝鳥訳 「橙の種五粒」
...俺はそんなさもしい料簡(りょうけん)方は大嫌いだ」「そんな気障(きざ)なことは言やしません...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...そんなさもしい下心からでは更々ないが...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「狂人日記」
...君はさもしいことを言っておる...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「煉獄」
...女の知ったことではない」「さもしいお方だ...
吉川英治 「私本太平記」
...なにもさもしい根性で...
吉川英治 「新・水滸伝」
...さもしい眼で撫で上げている...
吉川英治 「宮本武蔵」
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