...光を失ったヘラクレス星群も無辺の天をさまよう内に...
芥川龍之介 「侏儒の言葉」
...その間をさまよう放牧の馬の群れはそぞろに我々の祖先の水草を追うて漂浪した昔をおもい出させる...
芥川龍之介 「日光小品」
...世界の奈邊(どこ)かにさまようて居るかも知れぬ...
石川啄木 「漂泊」
...一旦(いったん)他国に出て異郷にさまようてみたならば...
高浜虚子 「俳句への道」
...そこにさまようていてすぐは出なかった...
蒲松齢 田中貢太郎訳 「連城」
...無限のさまよう面をもった時...
中井正一 「生きている空間」
...「われは此処彼処(ここかしこ)にさまよう落葉(おちば)」といったのはやはり詩人の Jeux d'esprit(心の遊戯)であったのだ...
永井荷風 「夏の町」
...やがて砂浜を右にさまようて...
中里介山 「大菩薩峠」
...バイロン卿先祖伝来の海の上にさまようてゐるのだ君は 資本家独裁のための他のとてつもない法案の拘束を可決した後たゞ一つの弾圧法に散票を投じたことを生涯の誇りとする君は君の愛するあひるに対すると同じ情熱を××にそゝいだいのちうぬぼれにも君の扇動したと自任する人々が断頭台に上らされる頃にはすばやく見切りをつけて引きあげたのぢゃないか君の利害は君の赤票に...
槇村浩 「長詩」
...ただし彼の四方へさまよう視線は...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「餓えた人々(習作)」
...滝田氏には乱鶴乱雲の間をさまよう体に見え...
室生犀星 「芥川の原稿」
...うとうとと少しばかりの嗜眠(しみん)のあいだをさまようたり...
室生犀星 「香爐を盗む」
...むしろさまよう...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...一様に阿鼻叫喚の巷(ちまた)にさまようた...
夢野久作 「街頭から見た新東京の裏面」
...どこを歩きさまようても...
吉川英治 「江戸三国志」
...おそらく彼らは百日のうちに飢餓困憊(きがこんぱい)をさまようしか道を知らないであろう...
吉川英治 「三国志」
...夜気(やき)の墨に吹かれさまよう姿は...
吉川英治 「私本太平記」
...盤面の宙をさまようことやや久しく……...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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