...シガレット一本くれといったことさえない...
石川欣一 「比島投降記」
...母の弓子を記憶している人さえない有様であった...
江戸川乱歩 「悪魔の紋章」
...恐れを感じている余裕さえないように見えた...
江戸川乱歩 「影男」
...遂には一人の客さえない日が続きました...
江戸川乱歩 「湖畔亭事件」
...怒りさえない...
太宰治 「姥捨」
...さえないアルカリの灰の中でそれだけが輝いている...
アーサー・コナン・ドイル Arthur Conan Doyle 大久保ゆう訳 「緋のエチュード」
...所与でさえないものこそ...
戸坂潤 「現代唯物論講話」
...日本には禁制されるべき程の文芸批評さえないのだ...
戸坂潤 「世界の一環としての日本」
...今日によって中途に引止められさえしなければ!今日によって足下にたえず張られてる陰険な罠(わな)へ陥(おちい)って蹉跌(さてつ)することさえないならば!かくて彼は...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...縋つく手掛りさえない彼女の冷淡な言葉や...
豊島与志雄 「紫の壜」
...しかしイワンは頭をふって、「いいや、もうこさえない...
トルストイ Tolstoi 菊池寛訳 「イワンの馬鹿」
...あいにくとナイフさえない...
野村胡堂 「胡堂百話」
...まだ一度も会ったことさえない……...
三好十郎 「天狗外伝 斬られの仙太」
...入口からそっとのぞいて見る資格さえないものと見なされている...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...あとは二階さえない位の安バラックや...
夢野久作 「街頭から見た新東京の裏面」
...まだ川洲(かわす)の砂に千鳥の足痕(あしあと)さえない夜明け方に...
吉川英治 「江戸三国志」
...誰の眼で見ても一粒の玄米さえないと思われた穀倉から...
吉川英治 「日本名婦伝」
...なんの気力さえないように...
吉川英治 「牢獄の花嫁」
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