...下方(かほう)に見える乳房(ちぶさ)の形にこんもりもりあがった白い丘陵(きゅうりょう)へ向け...
海野十三 「海底都市」
...こんもりと隆起して...
大町桂月 「白河の關」
...その上に枝をさしのべているこんもりとした紅葉の老木のあたり...
橘外男 「亡霊怪猫屋敷」
...こんもり茂った庭を歩いても...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「ワーニャ伯父さん」
...その光の下のこんもりとした木影の中に...
豊島与志雄 「地水火風空」
...こんもりとした新緑の二枝三枝が見えていて...
豊島与志雄 「月かげ」
...往来の片側に長くつづいた土塀(どべい)からこんもりと枝を伸(のば)した繁(しげ)りの蔭(かげ)がいかにも涼しそうに思われた...
永井荷風 「すみだ川」
...覚えてゐるよ」「並木はフクギつて樹だつたでせう? こんもりした老樹で...
林芙美子 「浮雲」
...薄紅(あか)い桜がこんもり見えていた...
林芙美子 「新版 放浪記」
...こんもりと盛りあがった固形物が紙屑のあいだに隠見していた...
久生十蘭 「黒い手帳」
...その中へ入つて見ると青い松葉がこんもりと繁つて...
牧野信一 「清一の写生旅行」
...わが国植物学界の権威として知られている元帝大講師理学博士牧野富太郎氏は今板橋区東大泉五五七のこんもり茂った森にある研究室で八十五歳の高齢も吹きとべといった元気さで植物の研究を続けている...
牧野富太郎 「牧野富太郎自叙伝」
...こんもり茂った丘の上なる小さな堂の前まで来ると...
三上於兎吉 「艶容万年若衆」
...こんもりした槙(まき)の森蔭で...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...こんもりと松葉の闇は濃いのである...
吉川英治 「宮本武蔵」
...黝(くろ)みゆく水平線のこんもり膨(ふく)れた背を...
蘭郁二郎 「腐った蜉蝣」
...こんもりと円やかに波うっている豊かな土地は...
蘭郁二郎 「脳波操縦士」
...怪しい男はこんもりと繁っている森の中へ入ってしまったが...
モーリス・ルプラン 菊池寛訳 「奇巌城」
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