...何故といつて、この世の中には、帝王の事だつたら、どんな些細(ささい)な事でも、きつと記録に書き残す歴史家といふ筆まめな輩(てあひ)が住んでゐるから...
薄田泣菫 「茶話」
...この世のよろこびの刹那は...
太宰治 「秋風記」
...この世界を彼は「命なき存在」への没落と名づける...
中井正一 「絵画の不安」
...性的な悪徳はこの世ではアヴェスタ(聖典)の残酷な罰で...
マクス・ノイバーガー Max Neuburger 水上茂樹訳 「医学の歴史」
...美しい唇の曲線もまさにこの世のものとも覺えぬ尊い清らかさです...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...眠(ねぶ)るといふ事ふつに無ければ落入たる眼(まなこ)に形相(ぎやうさう)すさまじくこの世の人とも覚えず成ぬ...
樋口一葉 「うつせみ」
...この世の欲という欲はみななくなったつもりでいたが...
久生十蘭 「復活祭」
...まずこの世に二人とはない馬鹿野郎でしょうて...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...じつはだね、この世界には、サンタクロースを信じてない人が、ほんとうにたっくさんいるんだぜ...
ライマン・フランク・ボーム Lyman Frank Baum 大久保ゆう訳 「サンタクロースがさらわれちゃった!」
...この世の終わりと思ったかい? キミのことを思っていたが...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「幽霊島」
...従ってこの世紀全体に対する平均たり得る大いさの...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...この世のさまざまな空(くう)なるものを見た...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「神の剣」
...現在ジャンがこの世界にいる理由である...
山川方夫 「ジャンの新盆」
...けれどもこの世では...
山本周五郎 「青べか物語」
...この世に生れて来た者を殺す...
山本周五郎 「赤ひげ診療譚」
...この世に生きている以上...
山本周五郎 「季節のない街」
...銀座の霧夜の銀座にふる霧は ほんに愛(いと)しや懐かしや敷石濡らし灯(ひ)を濡らし 可愛いあの娘(こ)の瞳(め)を濡らす夜の銀座にふる霧は ほんに嬉しや恥かしや帽子を濡らし靴濡らし 握り合わせた手を濡らす赤い帽子この世は枯れ原ススキ原 ボーボー風が吹くばかり赤い帽子を冠ろうよオ――赤い帽子が真実(ほんとう)の タッタ一つの泣き笑い道化踊りを踊ろうよオ――ああくたびれた」「お待遠(まちどお)様...
夢野久作 「超人鬚野博士」
...この世にまたとなき一人息女(ひとりむすめ)の玉日姫(たまひひめ)である...
吉川英治 「親鸞」
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