...どうかこのさきおまえがいつもしあわせでいられるよう...
ハンス・クリスティアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 楠山正雄訳 「旅なかま」
...此先(このさき)どうしたものかを心細く考へる...
犬養健 「愚かな父」
...「このさきを海老瀬の七曲りといって...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...まだ予審のことだからこのさきどうなるかわからぬ...
大杉栄 「獄中消息」
...「今日までは、何人にも知れずに済みましたが、このさき、どんなことで露われるか判りません、もしそんなことになると、お父さんはああいったような厳格な方だから、どんなに怒るか判りません、私は覚悟をきめておりますから、引き分けられて、一室に監禁せられても諦めますが、あなたの御身分にかかわりますから、二人でどこかへ往って、人の目に著かない処で、静かに暮そうじゃありませんか」「そうです、私もそう思っていたのですが、これという知己(しりあい)の者がなくて困っております、ただ私の家にもと使っていた金栄(きんえい)という男が、鎮江で百姓をしているということを父から聞いてますが、それは義理がたい男だそうですから、それでもたよって往ってみようじゃありませんか」二人はその朝の五更の頃、そっと家を逃げだして、瓜州(かしゅう)から揚子江の流れを渡り、鎮江府の丹陽(たんよう)へ往って、目ざしている金栄の家のことを聞いてみるとすぐ判った...
田中貢太郎 「金鳳釵記」
...家持はこのさきにほふ花を袖の中へ扱き入れようと歌つたが...
土田杏村 「あしびの花」
...このさき自分がどれほど生きるにせよ...
ツルゲーネフ 神西清訳 「はつ恋」
...倅(せがれ)(長老は好んで彼をこう呼んだ)このさきここは...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...七十九歳の老武士、大久保彦左ヱ門の勇気と機知で、その場はぶじにすみましたが、このさき、またどんなことがあるかもしれず、大事をとって、陽のたかいうちに、粕壁(かすかべ)の本陣、見川安右ヱ門(みかわやすえもん)に、家光の乗物をつけさせました...
野村胡堂 「幻術天魔太郎」
...このさきはどんな風になるのか...
林芙美子 「夜福」
...このさきふたりはこれまでのやうにちよいちよい逢はれなくなりさうな気がしてしやうがないの...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 前篇」
...さうしてまた此先(このさき)をも...
水野仙子 「悔」
...「このさき子供たちに手を出すと...
山本周五郎 「赤ひげ診療譚」
...「もうこのさきは駄目だわ...
横光利一 「上海」
...実際このさきとも自分は親や親戚たちの誰の努力や奨めにも応じることなく...
横光利一 「旅愁」
...このさきの軍紀を正し...
吉川英治 「三国志」
...このさきの漁小屋でさ...
吉川英治 「私本太平記」
...このさき第一のやっかい者と考えられている徳川家康の大軍と...
吉川英治 「新書太閤記」
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