...硝子扉が平仮名のくの字なりになって閉っていた――と芝山は証言している...
海野十三 「地獄の使者」
...鈍いくの字型にひん曲って投出されていた...
大阪圭吉 「寒の夜晴れ」
...くの字なりに引掻くように着いていた...
大阪圭吉 「闖入者」
...からだをくの字に曲げながら家を出た...
太宰治 「津軽」
...そのために支柱がくの字形に曲げられることがわかった...
寺田寅彦 「災難雑考」
...窓の片側に黒いくの字を画いていた...
寺田寅彦 「やもり物語」
...音といっては一かけらの瓦にまでひび入るような暑さの気配動くものといっては眼のくらむ八月空にかすれてあがる煙あとは脳裏を灼いてすべて死滅したような虚しさのなか君は 少女らしく腰をくの字にまげ小鳥のように両手で大地にしがみつき半ば伏さって死んでいる...
峠三吉 「原爆詩集」
...その左手の肱(ひじ)と腕とが(普通の関節の曲り方とは反対に)外側に向ってくの字に折れている...
中島敦 「環礁」
...其の左手の肱と腕とが(普通の關節の曲り方とは反對に)外側に向つてくの字に折れてゐる...
中島敦 「環礁」
...くの字点(コンピュータテキストで/\などと代記されるもの))は字を繰り返した...
藤野古白 「藤野古白句集」
...くの字形(なり)にひよろりとしてゐる...
三島霜川 「昔の女」
...その眉毛のやうについてゐた針を平がなのくの字の反対の形に...
宮原晃一郎 「鳩の鳴く時計」
...みなくの字なりに身を曲げ...
森鴎外 「文づかい」
...躯をくの字なりにして起きあがろうとした...
山本周五郎 「さぶ」
...隣室の女の足のくの字に揺れる白い綾を見た...
横光利一 「夜の靴」
...」矢代は膝をくの字に曲げた千鶴子を上に高くさし上げて云った...
横光利一 「旅愁」
...風を含んだ投げ槍はくの字にそれたまま仕切りの外の群集の方へブーンと流れて行った...
吉川英治 「剣難女難」
...くの字形に体を投げた...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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