...堂脇(どうわき)は九頭竜(くずりゅう)の奴といっしょに来るといってたか...
有島武郎 「ドモ又の死」
...家は葛屋葺(くずやぶき)の平家建てで...
谷崎潤一郎 「細雪」
...海底の藻屑(もくず)となっても遺憾がないと思った...
田山花袋 「一兵卒」
...灰色の壙穴(こうけつ)の底に朽ち残った戦衣のくずといったような気もした...
寺田寅彦 「簔虫と蜘蛛」
...頭も頽(くず)れて来たし...
徳田秋声 「黴」
...親爺は三千ルーブルの金を抜き出して百ルーブルの札にくずし...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...それから扉(とびら)の後ろに積んだ鉄屑(てつくず)の中に交じってる荒々しい道具...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...天保以後の浮世絵美人は島田崩(しまだくず)しに小紋(こもん)の二枚重(にまいがさね)を着たるあり...
永井荷風 「江戸芸術論」
...どうやら枕の上から畳の方へと女の髪の乱れくずれる時のさまがちらついて来る...
永井荷風 「つゆのあとさき」
...わが乗る壇の床崩(くず)れて...
夏目漱石 「薤露行」
...束髪(そくはつ)がくずれてくる煩(うるさ)さが...
長谷川時雨 「一世お鯉」
...葛湯(くずゆ)だの蕎麦(そば)がきだの...
長谷川時雨 「旧聞日本橋」
...すると、築土のくずれが、一ところ、童でもふみあけたのか、人の通れるほどになっていた...
堀辰雄 「曠野」
...さもありなんとばかりに相好をくずしてお悦びになり...
牧野信一 「船の中の鼠」
...由良の流れは繭糸をくずしたように山裾をめぐっていた――その広やかな視野からあつまって来る風が...
吉川英治 「剣難女難」
...崖をくずして雪崩(なだれ)たかと思うと...
吉川英治 「新書太閤記」
...椅子(いす)に腰をくずし...
吉川英治 「新・水滸伝」
...築きかけてきた信仰もくずれそうな心地さえする」「そうか...
吉川英治 「親鸞」
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