...葛(くず)の葉を吹き返す風の中に...
芥川龍之介 「六の宮の姫君」
...そしてもみくたになった写真の屑(くず)を男の胸も透(とお)れと投げつけると...
有島武郎 「或る女」
...檐(のき)傾き壁くずるというほどならねど...
井上円了 「おばけの正体」
...僕はまず膝をくずした...
岩野泡鳴 「耽溺」
...キチンと四角に坐ったまま少しも膝(ひざ)をくずさないで...
内田魯庵 「斎藤緑雨」
...「崩(くず)れる鬼影(おにかげ)!」と不思議な言葉を呟いたまま人事不省(じんじふせい)に陥(おちい)ってしまいました...
海野十三 「崩れる鬼影」
...髪がくずれて焔(ほのお)のように逆だち...
海野十三 「四次元漂流」
...きっと紙屑(かみくず)を踏んづけるんだ...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「富籤」
...直しているうちに輪郭もくずれて来るし...
寺田寅彦 「自画像」
...何しに……と疑いながら幻想をくずし...
中里介山 「大菩薩峠」
...張り詰めた二人の姿勢は崩(くず)れた...
夏目漱石 「虞美人草」
...その場に泣きくずれてしまいました...
ルイザ・メイ・オルコット L. M. Alcott 水谷まさる訳 「若草物語」
...一時間ばかり水に漬けておいて鍋へ牛乳を沸かしてタピオカを入れて塩と砂糖で味をつけて三十分間ばかり煮ると葛(くず)のお粥(かゆ)のようなものが出来ます...
村井弦斎 「食道楽」
...山の頽(くず)れおちて全く軌道を埋(うず)めたるあり...
森鴎外 「みちの記」
...まったくずばぬけて優秀であるということも...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...御家人くずれもいたし...
山本周五郎 「花も刀も」
...みじめに歪(ゆが)みくずれている...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...冬が過ぎて漸くこれらのうろくずと近づき始めた少年時の回憶からのみでなく...
若山牧水 「みなかみ紀行」
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