...その格式(かくしき)を保(たも)ち...
伊東忠太 「日本建築の發達と地震」
...○又尾張の名古屋の人吉田重房が著(あらは)したる筑紫記行(つくしきかう)巻の九に...
京山人百樹刪定 「北越雪譜」
...嗚呼いつくしき天地のたくみをいかにたゝへまし同じ一日(ひとひ)の空合も移るいくその眺めぞや...
土井晩翠 「天地有情」
...過ぎしころは夜ごとに梟の鳴きつときけばふくろふの宵々なきし榧の樹のうつろもさやに照る月夜かもおなじく庭のうちなる樟の木の葉のきら/\とかゞやきたるを主の女の刀自のいとうつくしきものと稱ふれば我が刀自にかはりてよみける秋の夜の月夜の照れば樟の木のしげき諸葉に黄金かゞやく一日小雨...
長塚節 「長塚節歌集 上」
...顫(ふる)えたる唇をつけつつ「美くしき少女!」という...
夏目漱石 「薤露行」
...うつくしき事にも...
夏目漱石 「草枕」
...うつくしき人が、うつくしき眠りについて、その眠りから、さめる暇もなく、幻覚(うつつ)のままで、この世の呼吸(いき)を引き取るときに、枕元に病(やまい)を護(まも)るわれらの心はさぞつらいだろう...
夏目漱石 「草枕」
...美くしき所作が出来る...
夏目漱石 「草枕」
...美くしき所作は正である...
夏目漱石 「草枕」
...美くしき想像に耽(ふけ)るためには余裕がなくてはならぬ...
夏目漱石 「虞美人草」
...彼は余を目してサイクリストたるの資格なきものと認定せるなりこのうつくしき令嬢と「ウィンブルドン」に行かなかったのは余の幸であるかはた不幸であるか...
夏目漱石 「自転車日記」
...とこしえにうつくしき海の国あらそいをさけ手をつなぎ海の神に祈る海のはらからわれらたのしくまなびわれらたのしくはたらく海の国女の先生が昆布で出来た楽器を鳴らしています...
林芙美子 「ひらめの学校」
...比叡の嶺に薄雪すると粥くれぬ錦織るなる美くしき人一寸難しい歌だが...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...美くしき秋の木の葉の心地して島の浮べる伊予の海かな私も幾囘か美しい島の浮んでゐるあの辺を船路で通つたことがあるが...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...山に居て港に来れば海といふ低き世界も美くしきかな蓮台寺から下田へ来ての感想であるが...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...うつくしき君が御歌を画といはば...
與謝野晶子 「晶子詩篇全集拾遺」
...さすがにやや不安ないろを面(おもて)にかくしきれなかった...
吉川英治 「剣の四君子」
...かくしきれない僥倖感とを...
吉川英治 「私本太平記」
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