...ぼーっと煙(けぶ)った霧雨(きりさめ)のかなたさえ見とおせそうに目がはっきりして...
有島武郎 「或る女」
...かなたも親く握り返しつ...
ハンス・クリスチアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 森鴎外訳 「即興詩人」
...かなたに星々はある...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...此方(こなた)より風吹けば彼方(かなた)の岸になびき...
高浜虚子 「別府温泉」
...かなたアイア,ス...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...一括してかなたより攻撃にかかりぬ...
徳冨蘆花 「小説 不如帰」
...自分の寝台のよせかけてある壁の彼方(かなた)に...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...かなた地平線に小高い丘を認め...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...木星は彼方(かなた)の空に沈みゆこうとしていた...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...矢は妻の睫毛三本を射切ってかなたへ飛び去ったが...
中島敦 「名人伝」
...遥かかなたの空に仄かに見える...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 後篇」
...前に立つと密生した松林のかなたに...
山本周五郎 「おばな沢」
...振り返り城の上なる寺を見に伊通(いつう)の橋のかなたまで行く伊通川(いつうがは)朽ちてかたぶく板橋も上(うへ)なる城も沙とひと色寛城子を過ぐ...
與謝野寛・與謝野晶子 「満蒙遊記」
...そして、いまは、山上の風恋しげに、「敵が来ぬまに」「一刻もはやく、かなたで」と、一蓮の丘の死の座へと、喘(あえ)ぎ喘ぎ、辿(たど)っていた...
吉川英治 「私本太平記」
...彼方(かなた)から声がした...
吉川英治 「新書太閤記」
...万里の波濤の彼方(かなた)にも...
吉川英治 「新書太閤記」
...「高時川の部落が焼けておるのでございましょう」「その彼方(かなた)の煙は」「新堂かと思われまする」「もそっと...
吉川英治 「新書太閤記」
...両手に引ッ提げたまま彼方(かなた)の見晴し台の亭(ちん)へ走りこんだ...
吉川英治 「新・水滸伝」
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