...しかしその巧妙な律動的なモンタージュによって観衆の心の中の奥底には一つの葛藤(かっとう)がだんだん発展し高調されて行くのである...
寺田寅彦 「映画芸術」
...そうしてそれらの仮装人物相互の間に起こるいろいろな事件や葛藤(かっとう)も実はほんの少しばかりちがった形で日常にわれわれの周囲のどこかに起こっていることなのである...
寺田寅彦 「さるかに合戦と桃太郎」
...後からじきに些細(ささい)な葛藤(かっとう)が起きる...
徳田秋声 「新世帯」
...作曲家と実演者との葛藤(かっとう)の話は噂(うわさ)の種とならざるを得なかった...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...ことごとく長火鉢や台所の卑しい人生の葛藤(かっとう)を超越しているのだろうか...
夏目漱石 「彼岸過迄」
...心の葛藤(かっとう)とがなければならない...
長谷川時雨 「明治美人伝」
...どうしても別れることはできないという感情との葛藤(かっとう)が妾に何もかも忘れさせ...
平林初之輔 「華やかな罪過」
...その心の葛藤(かっとう)...
堀辰雄 「大和路・信濃路」
...一枚の肖像画から一編の小説になるほどの葛藤(かっとう)が起ったのである...
正岡子規 「墓」
...或る生活の中に生じる波瀾かっとうは非常に苛烈であって...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...よく反目や葛藤(かっとう)が生れるからである...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...蜀呉の葛藤(かっとう)も...
吉川英治 「三国志」
...兄弟(ふたり)の葛藤(かっとう)の根はそこから来ている...
吉川英治 「私本太平記」
...際限なき人間の欲望の葛藤(かっとう)が...
吉川英治 「新書太閤記」
...葛藤(かっとう)やら...
吉川英治 「親鸞」
...幾多の葛藤(かっとう)を因果した...
吉川英治 「随筆 新平家」
...それが政治的な葛藤(かっとう)を持ったりして...
吉川英治 「源頼朝」
...――すべてそれらにおいて劇の葛藤(かっとう)を生み出す根拠は...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
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