...日輪さへかすかに蒼(あを)ませてゐた...
芥川龍之介 「老いたる素戔嗚尊」
...まだ散り残った藤(ふじ)の(におい)がかすかに漂って来るような夜でございましたが...
芥川龍之介 「邪宗門」
...かすかにさらさらと響(ひび)いていましたが...
浅野和三郎 「霊界通信 小桜姫物語」
...まっ暗だった前方からかすかに光がもれて来た...
有島武郎 「或る女」
...かすかにもやの底(そこ)に聞こえる...
伊藤左千夫 「告げ人」
......
伊良子清白 「孔雀船」
...小鳥のやうにかすかに唇を顫はしてゐる...
薄田泣菫 「独楽園」
...木々はかすかにそよいでいた...
ツルゲーネフ 神西清訳 「はつ恋」
...かすかに微笑を浮べようとしてるらしいのが...
豊島与志雄 「幻の彼方」
......
野口雨情 「未刊童謡」
...ほとんど眼にたたぬほどかすかに...
エドガー・アラン・ポー Edgar Allan Poe 佐々木直次郎訳 「落穴と振子」
...たけにぐさは栗の木の左の方でかすかにゆれ...
宮沢賢治 「風野又三郎」
...御寺(みてら)の鐘の声が今日も暮れたとかすかに響いてきた...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...そう云ってかすかに笑った...
山本周五郎 「日本婦道記」
...唇にかすかに皮肉な影を泛べると...
横光利一 「旅愁」
...姫は、水藻(みずも)の中の月のような白い顔と黒髪とを、かすかに、横に振るだけである...
吉川英治 「親鸞」
...耳を澄ましてからまた――「かすかに聞えて来たでしょう……遊廓の絃歌が」「なるほど...
吉川英治 「宮本武蔵」
...紅い血がかすかにさした...
吉川英治 「宮本武蔵」
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