...かすかな波動を残していた...
芥川龍之介 「女」
...唯かすかな夜風の渡る音がして...
芥川龍之介 「地獄変」
...子供はただ父の衣物のかすかな記憶を受取るばかりである...
エンマ・ゴルドマン 伊藤野枝訳 「結婚と恋愛」
...かすかな音がする...
江戸川乱歩 「影男」
...かすかな音(おと)を立てているのだ...
ソログーブ・フョードル 米川正夫訳 「身体検査」
...僕のほんとの職業はたぶんあなたをおどろかすにちがいありませんよ」「わしはそうは思わんよ」とかすかな微笑をもって...
チェスタートン 直木三十五訳 「金の十字架の呪い」
...足先の岸べにかすかな水音がする...
豊島与志雄 「山上湖」
...最もかすかな遠い軍隊の行進の音をも聞きもらすまいとして...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...かすかなといきをもらしながら...
新美南吉 「嘘」
...指の間のもれてゆくかすかなるものよ...
原民喜 「魔のひととき」
...夜のあけがた、何か訴えるような、かすかな、せつなげな声が夢うつつに私の耳に入り、それがいつまでも魂にこびりついた...
原民喜 「忘れがたみ」
...かすかなざわめきを聴きとらなければ...
原口統三 「二十歳のエチュード」
...かすかな呻(うめ)き声がした...
火野葦平 「花と龍」
...かすかな陽光で靴とズボンにほこりが見えたからだ...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「黄金薔薇」
...かすかな香りを吸いながら...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「小フリイデマン氏」
...少しよくなりましたらねえ」こうかすかな声で言う哀れな恋人が心苦しくて...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...その眼へかすかな顫(おのの)きが上ってくる...
吉川英治 「源頼朝」
...パッとかすかな音がして...
蘭郁二郎 「魔像」
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