...厠(かわや)へ行くのにかこつけて...
芥川龍之介 「或日の大石内蔵助」
...盲目(めくら)の娘をかこつけに...
泉鏡花 「婦系図」
...「どうしたんです、ね、あなた!」「‥‥」「子供達が云ふことを聽かないで、仕やうがないぢやア御座いませんか?」「‥‥」「聽えないのですか?」「‥‥」「つんぼですか?」「‥‥」義雄が、ふと、惡かつた一方の耳も先づ直つたらしいのを思ひ出してゐると、かの女はつづけて、「たとひかた/\の耳はまだ直らないとしても、一方は聽えるでせう?」「‥‥」「返事をおしなさい! 子供が――」「默れ! 子供は、ほんの、かこつけで、貴さま自身がだらう?」「‥‥」千代子は、所天(をつと)が突然ふり向いて瞰(にら)む鋭い眼の力を受けて、灰色じみた顏色をちよツと赤くした...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...見送りにかこつけ...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...彼は三千子のことをかこつけに...
江戸川乱歩 「一寸法師」
...用事にかこつけて食事をすませてから...
江戸川乱歩 「月と手袋」
...今朝は早くご用事にかこつけて...
橘外男 「亡霊怪猫屋敷」
...呉は用事にかこつけて来なかった...
蒲松齢 田中貢太郎訳 「嬰寧」
...事にかこつけて義久の家へ往って...
田中貢太郎 「頼朝の最後」
...何か外の用にかこつけてうろ/\とその辺へ立って行ったりした...
谷崎潤一郎 「武州公秘話」
...ぜひなくことにかこつけてこの席を外(はず)し...
中里介山 「大菩薩峠」
...明神様にかこつけて...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...十四此年三の酉まで有りて中一日はつぶれしかど前後の上天氣に大鳥神社の賑ひすさまじく此處をかこつけに檢査場の門より乱れ入る若人達の勢ひとては...
樋口一葉 「たけくらべ」
...明日時間におくれないやうに起してくれるようにと頼むことにかこつけて...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...だが二人の間では父を非難するには「仕事」にかこつけるより他はなかつた...
牧野信一 「熱海へ」
...併(しか)し然う一々天氣にかこつけられちや...
三島霜川 「青い顏」
...三田は夜凉(やりやう)にかこつけて...
水上滝太郎 「大阪の宿」
...佐々(さっさ)さんにかこつけて...
吉川英治 「梅里先生行状記」
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