...わきからお師匠さんに応援してもらうと...
大下宇陀児 「乱歩分析」
...母は時々、金沢ふみ子さんや、それから、他の娘さんでやっぱり一躍有名になったひとの噂を、よそで聞いて来ては興奮して、和子だって、書けば書けるのにねえ、根気(こんき)が無いからいけません、むかし加賀の千代女が、はじめてお師匠さんのところへ俳句を教わりに行った時、まず、ほととぎすという題で作って見よと言われ、早速さまざま作ってお師匠さんにお見せしたのだが、お師匠さんは、これでよろしいとはおっしゃらなかった、それでね、千代女は一晩ねむらずに考えて、ふと気が附いたら夜が明けていたので、何心なく、ほととぎす、ほととぎすとて明けにけり、と書いてお師匠さんにお見せしたら、千代女でかした! とはじめて褒められたそうじゃないか、何事にも根気が必要です、と言ってお茶を一と口のんで、こんどは低い声で、ほととぎす、ほととぎすとて明けにけり、と呟(つぶや)き、なるほどねえ、うまく作ったものだ、と自分でひとりで感心して居られます...
太宰治 「千代女」
...お弟子さんはほんに少うござりましたが中にはお師匠さんのご器量が目あてで習いに来られるお人もござりました...
谷崎潤一郎 「春琴抄」
...田舎の町で裁縫のお師匠さんに通つてゐる頃...
徳田秋聲 「或売笑婦の話」
...」「お師匠さん...
徳田秋声 「縮図」
...「あの人のお師匠さんが豪(えら)い人ですってね」「それは豪い」竜之助の面が上る...
中里介山 「大菩薩峠」
...精々お師匠さんくらゐが止りで...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...「好い先生といえば、ねえ、お師匠さん、依田先生が、和歌も学んだ方が好いから、竹柏園(ちくはくえん)に通ったらどうだと仰しゃって、入門のことを話しといてあげると仰しゃいました...
長谷川時雨 「市川九女八」
...「ちょっと、あたし、お師匠さんとこ、行って参りますわ」お京は、あわてて、立った...
火野葦平 「花と龍」
...美しいお師匠さんが...
正岡容 「随筆 寄席囃子」
...きっと入谷のお師匠さんの後継ぎになれるとも思っているのに...
正岡容 「寄席」
...「あなたのお師匠さんとは二十三年のお交いですよ」と言ったそうだが...
正岡容 「わが寄席青春録」
...私は長唄を吉住というお師匠さんに教わりました...
三浦環 「お蝶夫人」
...一人暮らしでいる右隣の裁縫のお師匠さんの所へ...
森鴎外 「雁」
...お師匠さんはあたしを揶揄(からか)うのよ...
森本薫 「みごとな女」
...お師匠さんは」「おまえは...
吉川英治 「私本太平記」
...奥に」「お師匠さんが...
吉川英治 「私本太平記」
...「お隣のお師匠さん」「はい」筆を措(お)いて...
吉川英治 「宮本武蔵」
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