...這入るのがいやなばかりに知らんふりをして通りぬけてしまったのだ...
有島武郎 「カインの末裔」
...それはそれはいやな声だった...
海野十三 「超人間X号」
...しかし曾呂利は、あんがいおちついた態度で、「いやなに、僕は、べつに団長の船室へいって、それをたしかめたわけではないのですが、ただそういう気がするのです」「うそ、うそ...
海野十三 「爆薬の花籠」
...俺にいやな眼をそそいでいるのは番頭だけじゃなかった...
高見順 「いやな感じ」
...いろんないやな記憶さへ...
竹久夢二 「砂がき」
...いやな横目を使ったという...
太宰治 「畜犬談」
...フリードリヒにとっては誰よりもいやな...
アネッテ・フォン・ドロステ=ヒュルスホフ Annette von Droste=Hulshoff 番匠谷英一訳 「ユダヤ人のブナの木」
...それにしても、この不穏な天候、もはやこうして、暢気(のんき)な縁先の仕事はできないものですから、委細をとりまとめて室内へ持ち込みながら、ああ、いやな風、自分の不快よりも、これから袂(たもと)をひるがえして、あの胆吹の山の頂を極めようとする弁信のために、悪いさいさきだと思わずにはおられません...
中里介山 「大菩薩峠」
...人間の制限を受けるのはいやなものだな...
中里介山 「大菩薩峠」
...いやな奴だ...
夏目漱石 「坊っちゃん」
......
野口雨情 「未刊童謡」
...嫁入りも婿取りも諦(あき)らめて居ると、江戸で五番とは下らぬ大町人室町の清水屋總兵衞の伜總太郎が見染めて、人橋架(ひとはしか)けて嫁にくれるか、それがいやなら、持參金一萬兩で聟に來ても宜いといふ話だ...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...これを元の通り格子へ結んで置いてくれ」「へエ」「いやな顏をするな...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...名山さんと千鳥さんがあんないやな顔をしておいでだよ...
広津柳浪 「今戸心中」
...馬鹿と乞食とが世の中で一番いやな...
宮本百合子 「雲母片」
...武蔵は首を振り、「いやなに、各と大した変りはありません...
吉川英治 「随筆 宮本武蔵」
...いやな思い出し笑いを洩らして……また役目の水見八方へ小手をかざした...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...義経はいやな顔して口をつぐんだ...
吉川英治 「源頼朝」
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