...いつになく真面目(まじめ)な口調になって...
芥川龍之介 「魔術」
...玄人の間にゃ有名だからな」烏啼はいつになく心配顔で元気がない...
海野十三 「暗号の役割」
...室の中央にはいつになく大きなソファが出してあり...
海野十三 「恐怖の口笛」
...いつになく朗(ほがら)かであった...
海野十三 「空中漂流一週間」
...ありがとう」といつになく優しい返事をいたしまして...
太宰治 「ヴィヨンの妻」
...いつになく少しはにかんだような笑顔を見せて軽く会釈(えしゃく)しながらいそいそ奥へはいった...
寺田寅彦 「まじょりか皿」
...御奉行様はいつになく暗い顔をなされ...
浜尾四郎 「殺された天一坊」
...なぜそういうことに今まで気がつかなかったか」いつになく殊勝らしいことを言っておいて...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...いずれそのうち此処からは出るつもりなのですけれど――」と私がいつになくつい気弱な返事をすると...
堀辰雄 「かげろうの日記」
...時鳥(ほととぎす)がいつになくよく啼(な)いた...
堀辰雄 「ほととぎす」
...いつになく恐しい顔をした...
正岡容 「小説 圓朝」
...いつになく独りにて燈火(ともしび)に向かわんことの心憂さに...
森鴎外 「舞姫」
...繁次はいつになく強い調子ではねつけ...
山本周五郎 「落葉の隣り」
...はやく支度しておけい」沈着な俊基だが、いつになく、その口ぶりもせかせかしていた...
吉川英治 「私本太平記」
...小者が見えんから、湯呑所(ゆのみじょ)へ行って、湯を取ってくる』『夕刻が、待ちどおしいなあ』『何を考えこんでいるのか』『べつに、考えこんでいるわけでもないが、この浅妻が、いつになく、いやな声で嘶(いなな)くのだ...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...いつになく生々と顔色をかがやかせた...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...だが、彼はいつになく、余り酔えない...
吉川英治 「※[#「さんずい+鼾のへん」、第4水準2-79-37]かみ浪人」
...いつになく頭(かしら)を下げて礼を云った...
吉川英治 「源頼朝」
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