...けれど、そのかわり、いたずらな、またはいけないこどもをみて、かなしみの涙をながさせられると、そのひとしずくのために、あたしたちのためしのときも、一日だけのびることになるのですよ...
ハンス・クリスティアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 楠山正雄訳 「人魚のひいさま」
...あれがどうしていたずらなどでありましょう...
江戸川乱歩 「湖畔亭事件」
...いたずらな蜘(くも)めが糸で頸(くび)をしめる...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...いたずらな蜘(くも)めが糸で頸をしめる...
徳冨蘆花 「地蔵尊」
...自分のようにいたずらな愛の未練にとらわれてるのは...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...親の許さぬいたずらなど...
中里介山 「大菩薩峠」
...そのいたずらな平沙の浦の海をながめていた駒井甚三郎は...
中里介山 「大菩薩峠」
...また例の平沙(ひらさ)の浦のいたずらな波がするすさびのように...
中里介山 「大菩薩峠」
...いたずらな子どものことだから...
新美南吉 「子どものすきな神さま」
...いたずらなどうどうめぐりを繰り返しているばかりだった...
正岡容 「小説 圓朝」
...すると娘のいる座敷で誰か立ち上るような音がしたが、すぐその音が近づいて来た、自分の胸はときめいた,注意はもウその音一ツに集まッてしまッて心は目の前にその人の像(かたち)を描いていた,その人の像はありありと目の前に見えるのに、その人は自分の背(うしろ)へ立ッて、いたずらな、自分の頸毛(ちりげ)を引ッ張ッて,「秀さん、いい物をあげるからいらッしゃい」「いい物?」いい物とは嬉しい、と思いながら、嬉しさにほとんど夢中となり、後に続いて座敷へはいると紙へくるんだ物をくれた,開けて見るとあたり前の菓子が嬉しい人から貰(もら)ッた物、馬鹿なことさ、何となく尊く思われた,破(こわ)さないように、丁寧に、そっと撫でるように紙へくるんで袂(たもと)へしまうのを、娘はじッと見ていたがにッこりして,「秀さんいい物を拵(こし)らえて上げましょう」「どうぞ」娘は幾枚となく半紙をとり出して、「そらようございますか、これが何になるとお思いなさる,これがね」ゆッたりした調子で話し始めた...
矢崎嵯峨の舎 「初恋」
...さすがにいたずらな羞(はに)かみなどはみせなかった...
山本周五郎 「いさましい話」
...いたずらな興味の想像に数えて...
吉川英治 「江戸三国志」
...彼女のいたずらな心がうごきかけました...
吉川英治 「江戸三国志」
...日頃も父や兄を忘れているからこんな苦しみにいたずらな煩悶をするのです...
吉川英治 「三国志」
...いたずらな嘆声も出せないほど...
吉川英治 「私本太平記」
...いたずらなる嘆きをいわなかった...
吉川英治 「新書太閤記」
...この先史生物の異常なまでに歴史を重視する精神のおかげで――偶然のいたずらながら...
H. P. ラヴクラフト H.P.Lovecraft The Creative CAT 訳 「狂気の山脈にて」
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