...じゃいずれまた僕の方から...
芥川龍之介 「妖婆」
...「いずれまた……」「ではさようなら...
泉鏡花 「浮舟」
...その挨拶を受けらるる時の奥方が、端然として針仕事の、気高い、奥床しい、懐(なつかし)い姿を見るにつけても、お蔦に思較べて、いよいよ後暗(うしろめた)さに、あとねだりをなさらないなら、久しぶりですから一銚子(ひとちょうし)、と莞爾(にっこり)して仰せある、優しい顔が、眩(まぶし)いように後退(しりごみ)して、いずれまた、と逃出すがごとく帰りしなに、お客は誰?……とそっと玄関の書生に当って見ると、坂田礼之進、噫(ああ)、止(やん)ぬる哉(かな)...
泉鏡花 「婦系図」
...いずれまた参ります...
太宰治 「彼は昔の彼ならず」
...東京へでも帰ったらいずれまたゆっくりね」「ええゆっくり伺いましょう」自分はこう無造作(むぞうさ)に答えながら...
夏目漱石 「行人」
...いずれまた来るからと云って帰ったのもあった...
夏目漱石 「彼岸過迄」
...いずれまた今晩でも出直して来るんじゃ」「よござんすよ...
広津柳浪 「今戸心中」
...いずれまた明日(みょうにち)……それではお休み」ト挨拶(あいさつ)をして文三は座舗(ざしき)を立出(たちい)で梯子段(はしごだん)の下(もと)まで来ると...
二葉亭四迷 「浮雲」
...いずれまた参りましょう...
正岡子規 「初夢」
...食慣(たべなれ)ると牛の肉よりもこういう臓物(ぞうもつ)の方が好きになるそうです」小山「いずれまた臓物の料理を教えて戴きましょう...
村井弦斎 「食道楽」
...「いずれまた伺います...
森鴎外 「あそび」
...私はすこし急ぎますから……これで失礼します……智恵子さんには……いずれまた……徳市がヒョッコリ応接間から出て来た...
夢野久作 「黒白ストーリー」
...いずれまた、そのうちに...
横光利一 「上海」
...たのむ」「いずれまた...
吉川英治 「大岡越前」
...いずれまた」客は...
吉川英治 「三国志」
...……いずれまた、よき折に、改めてまかり出ましょう」と、ほどなく、御座(ぎょざ)のあたりを退がった...
吉川英治 「私本太平記」
...いずれまた」「自分(てまえ)も帰る」同時に...
吉川英治 「松のや露八」
...したが、近頃は、風月を友にして、余生をお送りあそばしているお体、何かにつけ、茶事に託してものを仰っしゃるのが癖なのでございまする」「ぜひがない」と、苦々(にがにが)しく、「では、いずれまた、再遊のせつには、ぜひともお目にかかると、お伝えください」と伝七郎が、芍薬(しゃくやく)の枝をつきもどすと、お通は、「あの、これは、道中のお慰みに、お駕なれば駕の端へ、馬なれば鞍のどこぞへでも挿して、お持ち帰り下さるようにと、大殿のおことばでございましたが」「なに、これを土産にだと」眼を落して、辱(はずかし)められでもしたように、憤(む)っと色をなして、「ば、ばかな...
吉川英治 「宮本武蔵」
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