...いかにも暢氣なものである...
會津八一 「趣味の向上」
...仁右衛門の口の辺にはいかにも人間らしい皮肉な歪(ゆが)みが現われた...
有島武郎 「カインの末裔」
...もし前者だとすると堺氏はいかにも労働者の立場に立っているのであり...
有島武郎 「片信」
...近くは釜無山それに連なる甲斐の駒ヶ岳等いかにも深黒な威厳ある山容である...
伊藤左千夫 「白菊」
...師匠はそれを聞いていかにも不満の体(てい)でいられる...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...第一見た所がいかにも派手で...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...それがいかにも巧みなので...
田山花袋 「田舎教師」
...いかにも人の善い残念そうな...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「頸の上のアンナ」
...ただ画がいかにも淋しい...
夏目漱石 「子規の画」
...……まず、そうとしか考えられぬ」播磨守はうなずいて、「いかにも、そのへんが不審」「このたびの鶴御成は、儀式のお鷹狩のほか、すこやかな『瑞陽』のすがたを御覧になる思召(おぼしめ)しもあられたので、上にはことのほか御落胆...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...いかにもその御方らしい真実な感じがあるように思えた...
堀辰雄 「ほととぎす」
...いかにも、妾は成吉思汗(ジンギスカン)の陣屋に一夜を明かしはいたしましたけれど、あの人は妾に、指一本触れませんでした...
林不忘 「若き日の成吉思汗」
...狐(きつね)がいかにもおかしそうにして...
宮沢賢治 「貝の火」
...いかにもきれいに歩調を踏んで...
宮沢賢治 「耕耘部の時計」
...いかにも苦しそうに聞えて来た...
山本周五郎 「青べか物語」
...いかにもてれくさそうに笑いながら...
山本周五郎 「青べか物語」
...彼の仕事に組して老後の一かせぎという野心を起した――などと語りつぐ彼のことばもいかにも真実らしい嘆息に聞かれる...
吉川英治 「江戸三国志」
...いかにもその日は...
吉川英治 「梅里先生行状記」
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