...何等かの意味に於いて自己の否定を意味せざる人生の肯定はあり得ない...
阿部次郎 「三太郎の日記 第一」
...創造)はあり得ないということ...
スワンテ・アウグスト・アーレニウス Svante August Arrhenius 寺田寅彦訳 「宇宙の始まり」
...忘れると云うことは絶対にあり得ない...
大阪圭吉 「坑鬼」
...単純に少数なるものは到底大衆ではあり得ないように見える...
戸坂潤 「イデオロギーの論理学」
...だが不可能を説明し得るのは数学に於てしかあり得ない出来事だ(例えば五次以上の方程式の一般解決の不可能の如き)...
戸坂潤 「科学論」
...恐らく意味を失って了うであろうから(そして理論的でない上は尚更論理的ではあり得ない)...
戸坂潤 「空間概念の分析」
...理論的に限られる理由はあり得ない(まして論理的である理由は尚更ない)...
戸坂潤 「空間概念の分析」
...否あり得ない...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...現在その身を托している舟そのものを弄ぼうということはあり得ないことですから...
中里介山 「大菩薩峠」
...詩壇に「象徴派」という言語はあり得ない...
萩原朔太郎 「詩の原理」
...この湖に吸込孔はあり得ないといった...
久生十蘭 「肌色の月」
...それは――かれが自分に言ったとおり――幸運児をさえこれほど好意的にみまうことはあり得ないような不運なのだ...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「ヴェニスに死す」
...この交渉の過程に於て人間の存在そのものの歴史性の理解されぬ理由はあり得ないであらう...
三木清 「唯物史観と現代の意識」
...本來の意味に於ける歴史はあり得ない...
三木清 「歴史哲學」
...あの人非人でしかあり得ない戦場泥棒の根性と同じものに見られても...
夢野久作 「死後の恋」
...さういふ比較觀照はあり得ないから...
吉川英治 「折々の記」
...南京方面の商人が前後不覚でマルセーユからベニスあたりまで寝ているなんてことはあり得ないことですからね...
吉行エイスケ 「孟買挿話」
...見かけ倒しの未熟なパルプフィクションでもなければ、あり得ない、ありそうもない、あるいは信じ難い現象を、客観的な行動や平凡な情動を語るような日常的な語り口で提示することはできないのです...
H. P. ラヴクラフト H.P.Lovecraft The Creative CAT 訳 「怪奇小説の執筆についての覚書」
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