...いうことも前後(あとさき)になるんですもの...
泉鏡花 「婦系図」
...あとさきを考えねばならぬ...
伊藤左千夫 「箸」
...満月の夜のあとさきは...
薄田泣菫 「艸木虫魚」
...その縊死のあとさきに就いて書きしるす...
太宰治 「狂言の神」
...・月がまろい夜を逢うて別れた・百舌鳥がてつぺんに落葉しはじめた樹・秋草ふみつつかりそめの犬とあとさき・月夜の柿がばたりぽとり(改作)・木の葉ちるや犬もわたしもおどろきやすく・サイレン鳴ればさびしい犬なればほえ・ヱスもわたしもさびしがる月のこうろぎも九月廿四日秋晴...
種田山頭火 「其中日記」
...名は知らない・つく/\ぼうしいらだゝしいゆふべのサイレン・厄日あとさきの物みなうごく朝風九月六日晴...
種田山頭火 「其中日記」
...ただいま」挨拶があとさきになりました...
中里介山 「大菩薩峠」
...その台座のあとさきに植えた撫子(なでしこ)も雪に埋れたのを掻(か)き起して...
中里介山 「大菩薩峠」
...小田原と国府津の後先(あとさき)さえ知らない兄さんに異存のあるはずがないので...
夏目漱石 「行人」
...金蔵の行方不明になった前後(あとさき)のことだよ」平次は迎えるように訊ねました...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...無くなつた後前(あとさき)の事など...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...昨夜お前を殺さうとしたのは誰だ」「――」「後前(あとさき)の樣子だけでも話してくれ」「私はいつものやうにお仕舞をして...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...二人はあとさきになり...
原民喜 「壊滅の序曲」
...一ト言(こと)心(こゝろ)に染(そ)まる事(こと)のあれば跡先(あとさき)も無(な)く其者(そのもの)可愛(かわ)ゆう...
樋口一葉 「われから」
...旦那(だんな)さま愚痴(ぐち)の僻見(ひがみ)の跡先(あとさき)なき事(こと)なるを思召(おぼしめし)...
樋口一葉 「われから」
...――「軽便」の到着は三十分位ひのあとさきは珍らしくもないので...
牧野信一 「熱海線私語」
...二人で机のあとさきを支へて出発するといふのであつた...
牧野信一 「奇友往来」
...角笛を胸に吊した紅矢を後前(あとさき)に従えた藍丸王は白い馬に乗って...
夢野久作 「白髪小僧」
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