...そして始終齷齪(あくせく)しながら何一つ自分を「満足」に近づけるような仕事をしていなかった...
有島武郎 「小さき者へ」
...何をあくせくしているのだ」来宮様はそうそうろうろうとして歩いた...
田中貢太郎 「火傷した神様」
...一歩でも人の先に出よう出ようとのみあくせくしている...
田山花袋 「田舎教師」
...あくせくもしないのに...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「妻」
...あくせくしていた...
寺田寅彦 「亮の追憶」
...少しも近代生活の齷齪(あくせく)したさまがなく...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...逸品を得ようとする困難な努力にあくせくしてる博学な蛮勇を若いドイツが傾けつくしている...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...我々は落付いた眼に笑を湛(たた)えて又齷齪(あくせく)と先へ進む事が出来ます...
「岡本一平著並画『探訪画趣』序」
...明治の四十年を長いと云うものは明治のなかに齷齪(あくせく)しているものの云う事である...
夏目漱石 「野分」
...前に進もうという考えで齷齪(あくせく)するあいだは...
新渡戸稲造 「自警録」
...窮屈な内地の生活のなかであくせくしてゐるよりは...
林芙美子 「ボルネオ ダイヤ」
...裁縫やら子供の世話やらに齷齪(あくせく)することとなりたるぞ...
福田英子 「妾の半生涯」
...あくせく努めて來たのであつたが...
正宗白鳥 「新しくもならぬ人生」
...年が年中貧亡((ママ))に攻められながら「今に何かやって見せるぞ」と云う二十代からの望みをはたすためにあくせくして居た...
宮本百合子 「お久美さんと其の周囲」
...一軒でもお顧客(とくい)をふやそうとあくせくしたり...
宮本百合子 「キュリー夫人の命の焔」
...みんなあくせく消耗してしまうのです...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...始終何物かに策(むち)うたれ駆られてゐるやうに学問といふことに齷齪(あくせく)してゐる...
森鴎外 「妄想」
...喰うためあくせくするのは恥辱で...
吉川英治 「新書太閤記」
便利!手書き漢字入力検索
