...血色の悪い丸顔に愛嬌(あいきょう)のある微笑を漂わせて...
芥川龍之介 「毛利先生」
...またその無愛嬌(ぶあいきょう)なしがみッ面(つら)は持ち前のことであるから...
岩野泡鳴 「耽溺」
...うまくもない茸であるが愛嬌(あいきょう)があった...
高村光太郎 「山の秋」
...その日はお使者に大いに愛嬌(あいきょう)を振りまき...
太宰治 「新釈諸国噺」
...十五六の時分にはそれを子供らしい愛嬌(あいきょう)として見逃していたのが...
谷崎潤一郎 「痴人の愛」
...愛嬌(あいきょう)のある若い助手の顔を...
徳田秋声 「足迹」
...この愛嬌(あいきょう)ある頭臚も若い女たちを使いまわすのに...
徳田秋声 「縮図」
...やはり例の愛嬌(あいきょう)のある...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...「好い室だね」父は自分達に対してもよくこんな愛嬌(あいきょう)を云う男であった...
夏目漱石 「行人」
...もう少しは愛嬌(あいきょう)のある挨拶でもしてくれるか知らんと考えなどした...
夏目漱石 「彼岸過迄」
...それほど軽く袍の中味を見ていた彼の愛嬌(あいきょう)は...
夏目漱石 「明暗」
...如何(いかが)なものでしょう」「善いとは言われますまいな――ねえ迷亭」「善い事はないがちょっと愛嬌(あいきょう)があるよ...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...愛嬌談(あいきょうだん)となるにとどまり...
新渡戸稲造 「自警録」
...世辞も愛嬌(あいきょう)もないために...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...生れながらそなわった品のいい愛嬌(あいきょう)があって...
久生十蘭 「鈴木主水」
...南方先生その何やらのふちから溢(あふ)るるばかりの大愛敬(あいきょう)に鼠色の涎(よだれ)を垂らして...
南方熊楠 「十二支考」
...泰三はできるだけ愛嬌(あいきょう)よく笑ってみせ...
山本周五郎 「思い違い物語」
...愛嬌(あいきょう)を撒(ま)いて行くのを忘れない...
吉川英治 「新書太閤記」
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